不登校サービス選びの落とし穴

1. 巧みな言葉の裏側:子どもの不登校への焦りが禁物

不登校は、お子様にとってもご家族にとっても、大きな心の葛藤や苦痛を伴う問題です。解決には、お子様の個性や状況に寄り添った最適なアプローチが不可欠です。しかし近年、不登校解決を謳い文句とする悪質なサービス業者が増加しており、多くの家庭が被害に合っています。
まず、そういった業者の特徴と対策から紹介します。

1.1 無料相談からの費用提示

 これらのサービス業者は、巧みな言葉で親御様の不安につけ込み、高額な費用を請求します。特徴は、LINEなどの無料相談や無料セミナーで対面の機会を設け、不登校という断ることが愛情不足に見えるテーマを持ち出した上で申し込みに繋げさせる手法です。無料相談を行ったとしても、毅然とした態度で判断を保留する勇気が大切です。

不登校は高額な費用を支払っても、効果が比例するとは限りません。むしろ、お子さんを心配する気持ちを悪質なサービス業者に利用されてしまう可能性があります。

1.2 鵜呑みにせず、客観的な視点を持つ

大切なのは、サービス提供者の言葉を鵜呑みにせず、常に客観的な視点を持つことです。専門家の意見は参考にしながらも、最終的な判断はご自身の責任で行うという意識を忘れずに、冷静かつ慎重に検討を進めましょう。

1.3 情報収集と比較検討:我が子に最適なサービスを選ぶ

サービス選びの前に、以下の点に焦点を当てて情報収集を行いましょう。

  • サービス内容:
    どのようなサポートを提供しているのか、具体的に確認しましょう。
  • 費用:
    サービス内容に見合った費用設定かどうか、複数のサービスを比較検討しましょう。
  • 実績:
    過去の利用者の声や実績を確認しましょう。
  • 評判:
    口コミやレビューなどを参考に、評判の良いサービスを選びましょう。

2. 選択を急がず、我が子に寄り添う

不登校は、お子様にとって心の機微に大きく関連する問題です。解決には、お子様の個性や状況に寄り添ったアプローチが不可欠です。

2.1 お子様のニーズに耳を傾ける

華やかなパンフレットや実績紹介に惑わされず、我が子にとって本当に必要なサポートを見つけましょう。

お子様がどのようなことに興味を持っているのか
お子様がどのような環境で安心できるのか

など、お子様のニーズに耳を傾け、しっかりと理解することが大切です。

2.2 多様な選択肢:学校や地域の支援機関も活用

不登校解決サービス以外にも、学校や地域の支援機関など、様々な支援選択肢があります。

学校:スクールカウンセラーやスクールソーシャルワーカーなどの専門家が相談に対応しています。
地域の支援機関:児童相談所や民間団体などが、様々な支援を提供しています。

これらの支援機関も視野に入れたうえで、我が子にとって最適な支援体制を築きましょう。

3. 高額請求の裏側:冷静な判断こそが最大の防御

近年、不登校解決サービスの中には、数十万円もの高額な費用を請求するケースが目立ちます。確かに、専門性の高いサービスには高額な費用がかかる場合もありますが、必ずしも費用と効果が比例するわけではありません。

3.1 費用に見合う効果かどうか冷静に判断する

高額なサービスを利用する前に、まずはサービス内容を十分に理解し、費用に見合う効果があるかどうかを慎重に検証することが大切です。

  • 契約内容をしっかりと確認:
    契約内容をしっかりと確認し、納得してから契約しましょう。解約条件なども確認しておきましょう。
  • 複数業者を比較検討:
    焦らず、複数の業者を比較検討しましょう。必要であれば、専門家に相談し、客観的な意見を聞くことも有効です。
  • 費用対効果を意識:
    サービス内容に見合った費用設定かどうか、慎重に判断しましょう。高額な費用に惑わされないことが大切です。

3.2 費用以外の判断基準も設ける

費用以外にも、以下の点も判断基準として設けましょう。

  • お子様のニーズに合致しているかどうか:
    お子様の個性や状況に合致したサポート内容を提供しているかどうかを確認しましょう。
  • スタッフの質:
    スタッフの経験や資格、対応力などを確認しましょう。
  • 立地や通いやすさ:
    オフラインの場合は通いやすい場所にあるかどうか、アクセス方法なども確認しましょう。オンラインはサポート受付時間も確認してみましょう。

4. 心身の疲労に乗じた暴利:自分自身を守るために

不登校は、ご家族にとっても大きな負担となります。心身ともに疲弊している状態では、冷静な判断を下すことが難しく、悪質なサービス業者につけ込まれてしまう可能性も高くなります。

4.1 心身のケア:自分自身を大切にする

まずは、ご自身やお子様のリラックスできる環境を整え、心身を休めることを最優先に行いましょう。

4.2 周囲に頼る:一人で抱え込まずに

一人で抱え込まずに、周囲のサポートを積極的に活用しましょう。

家族や友人
学校や地域の支援機関
専門家

など、様々な人に相談し支えてもらいましょう。ただし、その際に個別のサービス業者を相談先として選ぶのは避けましょう。冷静な判断が難しくなります。

5. 悪質なサービス業者の見分け方

最後に、悪質なサービス業者の特徴と見分け方を解説します。

5.1 巧みな言葉で不安につけ込む

悪質なサービス業者は、巧みな言葉で親御様の不安につけ込み、高額な費用を請求します。LINEなどの無料相談で困っている家庭の状況につけ込み、断りにくい雰囲気の中でサービスを進めてくる手法を使う業者は要注意です。

5.2 高額な費用を請求する

消費者庁に相談が上がる傾向から、目安としては20万円以上の費用を請求する業者は悪質な可能性が高いです。問題の深さと費用の高額さは決して比例しません。セールストークに惑わされず、冷静に判断することが重要です。

5.3 無理な勧誘をする

契約を急がしたり、強引な勧誘をする業者は要注意です。冷静に判断できるよう、時間をかけて検討することが重要です。また契約内容を明確に説明せず、曖昧なまま契約を迫る場合は契約内容の説明を求め、納得してから契約しましょう。

悪質なサービス業者は、巧みな言葉で親御様の不安につけ込み、高額な費用を請求します。上記のような特徴に当てはまる業者は、利用を控えることを強く推奨します。

不登校解決サービスを選ぶ際には、不安や焦りに付け込まれないように検討し、悪質な業者に騙されないよう注意することが大切です。

参考情報

専門家の相談窓口 文部科学省「不登校・長期欠席の児童生徒等を対象とした相談窓口」https://www.mext.go.jp/a_menu/shotou/seitoshidou/04121505/004.htm
文部科学省「不登校児童生徒等のための教育機会確保事業について」https://www.mext.go.jp/a_menu/shotou/seitoshidou/1422155_00001.htm
消費者庁「不登校・長期欠席の児童生徒等を対象とした不適切な勧誘・販売に注意!」https://www.kyoiku.metro.tokyo.lg.jp/press/press_release/2023/release20231004_01.html


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