自信のない子どもの不登校

はじめに

不登校や引きこもりの問題に取り組む児童心理司の藤原と申します。私はこれまで、多くの不登校や引きこもりに悩む子どもたち、そしてその親御さんたちと接してきました。この問題に直面しているご家庭は、決して少なくありません。お子さんが学校に行けない状況が続くと、親御さんは「何が原因なのだろう」「どうすればまた学校に行けるのだろう」と頭を抱え、場合によっては自分を責めてしまうこともあります。ですが、まず初めにお伝えしたいのは、不登校は決して親御さんだけの責任ではないということです。

今回の随筆では、不登校の背景にある「自信の問題」について焦点を当てながら、親御さんがどのようにお子さんと向き合い、支えることができるかを考えていきたいと思います。なぜ自信を失うと学校に行けなくなるのか、そしてその「自信のなさ」がどのように形成されるのか。それを知ることは、お子さんの気持ちを理解する第一歩となります。

自信のない子どもの特徴必要な対処
周囲からの評価に敏感で、些細な失敗や批判を過剰に気にする。自分を「劣っている」と思い込みがち。否定せず、子どもの感情を受け止める。小さな努力や成功を褒めて、安心感を与える。
他人と自分を頻繁に比較し、「自分には価値がない」と感じる。学校生活や友人関係で孤立を深めやすい。比較ではなく、子どもの個性や得意なことに注目する。家庭内で「そのままの自分でいい」と感じられる言葉をかける。
何事にも挑戦を避ける傾向があり、「どうせ失敗する」と考え、行動力が低下している。子どもが興味を持つことや好きなことを応援し、小さな成功体験を積ませる。プレッシャーをかけず、挑戦をサポートする。
自己否定的な思考が強く、「自分なんてどうでもいい」「家族の迷惑になっている」と思いがち。親が子どもに「あなたの存在が大切だ」と伝える。日常の中で無条件の愛情を示し、親子の信頼関係を深める努力をする。
孤独感を抱えており、「誰にも理解されない」と感じることが多い。心を閉ざしがちで、話す機会や意欲を失っている。子どもの話を否定せず傾聴する。話しやすい環境を整え、無理に答えを求めず、安心して話せる時間を作る。

第1章:子どもの自信とは何か

「自信」という言葉を聞いたとき、皆さんはどのようなイメージを持つでしょうか。明るく、積極的で、何事にも挑戦することを恐れない、そんな姿が思い浮かぶかもしれません。しかし、ここでお伝えしたいのは、「自信」とは決して目立つ行動や結果のことではないということです。むしろ、自信とは、自分を大切に思う気持ち、すなわち「自己肯定感」の土台の上に成り立つものです。

自信を持つということは、「自分には価値がある」「自分はこの世にいていい存在だ」と感じられることです。一方で、自信を失うと、「自分は何をやってもダメだ」「自分なんてどうでもいい存在だ」と思い込んでしまいます。このような心の状態に陥った子どもは、周囲の評価や出来事に対して非常に傷つきやすくなります。例えば、クラスで失敗をしたり、友達から何気ない一言を言われただけで、「やっぱり自分が悪いのだ」と感じてしまいがちです。こうした思考の積み重ねが、次第に学校そのものを拒絶する原因となるのです。

ある小学生の男の子が、こんなことを言っていました。「僕は学校に行くのが怖い。みんなが僕を笑っている気がするし、何か失敗したらまた怒られるから」。彼の言葉から伝わってくるのは、自分への強い不信感です。「どうせ僕なんて」と自分を否定する思いが、自信のなさをさらに深め、不登校という形で表れているのです。

子どもが自信を失う背景

では、子どもがなぜ自信を失ってしまうのでしょうか。それには、いくつかの原因が考えられます。大きな要因の一つは、「自己否定的な経験の積み重ね」です。例えば、学校生活の中でテストの点数が思うように取れなかったり、運動が苦手で体育の授業で目立ってしまったり、友達とうまく話せず孤立してしまったりすることがあります。これらの経験が繰り返されると、子どもは「自分はできない」「自分には価値がない」と思い込むようになります。

また、家庭環境も重要な要素です。親御さんが子どもを褒める機会が少なく、何気なく口にした否定的な言葉が子どもの心に深く刻まれることがあります。例えば、「どうしてこんなこともできないの?」「もっと頑張りなさい」という言葉は、親御さんの愛情の裏返しである場合が多いですが、受け取る側の子どもにとっては「自分はダメなんだ」と感じる原因になることがあります。

さらに、現代の子どもたちが置かれている環境も一因です。SNSなどを通じて、他人と自分を比較する機会が増えています。「あの子はこんなに優秀なのに、自分は何もできない」と感じ、自己否定を繰り返す子どもたちも少なくありません。こうした環境の中で、子どもたちが自信を失っていくプロセスは、親御さんが想像する以上に複雑で深刻なものです。

人間関係が自信を揺るがす要因

不登校の背景にある問題として、人間関係が大きな割合を占めています。学校という場所は、子どもたちにとって社会の縮図のような場です。そこでは友達とのつながりや、教師との関係性が日々の生活に大きな影響を与えます。しかし、子どもが自分に自信を持てない状態でいると、この人間関係の中で傷つきやすくなり、不登校につながるケースが少なくありません。

例えば、ある中学生の女の子が「友達の輪に入れない」と相談してきたことがありました。彼女は非常に繊細で、友達が楽しそうに話している中に自分が加わると、「私が入るとみんながつまらなくなってしまうのではないか」と感じてしまいます。その結果、自分から話しかけることを避け、友達からも「話したくないのかもしれない」と誤解され、次第に孤立してしまいました。こうした誤解や行き違いが積み重なり、彼女は「どうせ自分は誰からも必要とされていない」と考えるようになり、学校に行くことをやめてしまいました。

学校生活では、他者との比較が避けられない場面がほとんどです。「勉強ができる子」「運動が得意な子」といったクラス内での評価軸が自然と生まれる中で、子どもたちは「自分はその軸において劣っている」と感じることがあります。例えば、体育の時間に苦手な運動をクラス全員の前で披露しなければならない場面があると、「みんなはできるのに、どうして自分だけできないんだろう」と思い、深い恥ずかしさや自己嫌悪を抱いてしまうことがあります。

さらに、子どもたちは大人よりも他人の視線や評価に敏感です。「友達にどう思われているのか」「自分はこの集団の中でどんな存在なのか」といった不安を常に抱えながら生活しています。この不安が過剰になると、ちょっとした言葉や態度で深く傷つき、「自分はここにいてはいけない存在だ」と思い込むこともあります。このような気持ちの積み重ねが、最終的に学校に足を運ぶことを避けるきっかけとなるのです。

親が果たすべき役割:自信を育む言葉と態度

人間関係の問題が子どもの不登校の大きな要因であるとすれば、親としてどのように子どもに働きかけることができるのでしょうか。ここで鍵となるのは、「そのままの子どもを認める」という親の姿勢です。

まず重要なのは、子どもがどんな状況でも「無条件で愛されている」と感じられる環境を作ることです。不登校の子どもたちと話していると、「親に申し訳ない」「自分は家族の迷惑になっている」と感じているケースが非常に多いです。このような感情が、さらに自分を追い詰める原因となります。ですから、親御さんが「学校に行けないあなたでも大丈夫」「あなたはそのままで価値がある」と伝えることが、子どもの心を軽くする第一歩となります。

例えば、子どもが学校に行けずに家で過ごしているとき、親御さんが「どうして学校に行かないの?」と問い詰めるのではなく、「今日はどんなことをして過ごしたの?」と穏やかに話しかけるだけで、子どもは安心感を得ることができます。親が子どもの行動や選択を批判するのではなく、受け入れる姿勢を見せることで、子どもは「自分はここにいていい」と感じられるようになるのです。

また、日常の中で子どもを褒める機会を意識的に増やすことも大切です。例えば、子どもが料理を手伝ってくれたとき、「上手にできたね、ありがとう」と声をかけることで、「自分は役に立っている」という感覚を育むことができます。このような些細なやりとりが、子どもの自己肯定感を支える重要な要素となります。

ただし、ここで注意したいのは、「褒める」ことが子どもにプレッシャーを与えないようにすることです。例えば、成績が良かったときに「次も頑張って」と言うと、子どもは「頑張らなければ認められない」と感じることがあります。そうではなく、「よく頑張ったね」とその時点での努力を認める言葉がけを心がけましょう。

第2章:家庭環境が子どもの自信に与える影響

家庭は、子どもが最も長い時間を過ごす場所であり、親は子どもにとって最も近い存在です。そのため、家庭環境は子どもの自己肯定感や自信に直接的な影響を与えます。ここでは、家庭の在り方がどのように子どもの心に影響を及ぼすのか、そして親が具体的にどのように対応できるのかを考えていきます。

子どもが自己否定を感じる家庭環境とは

私がこれまで関わってきた不登校の子どもたちの中には、「家の中ではいつも否定されているように感じる」と語る子が少なくありません。もちろん、親御さんは決して悪意を持ってそうしているわけではなく、むしろ子どもに良かれと思って言ったことが、子どもには違う形で伝わってしまうことがあります。

例えば、次のような言葉は、親としては子どもの成長を願う一心で発したものであっても、子どもにとってはプレッシャーや否定と受け取られる場合があります。

  • 「どうしてこんな簡単なこともできないの?」
  • 「お兄ちゃん(お姉ちゃん)はもっと頑張っていたよ」
  • 「学校に行かないで家にいるなんて情けない」

このような言葉を聞くたびに、子どもは「自分はダメな存在だ」「自分には価値がない」と感じるようになります。特に、「他人と比較される」ことは子どもの自己否定を深める大きな要因です。「自分は誰かより劣っている」という意識が植え付けられると、子どもは何をするにも「どうせ自分はダメだ」という思考に囚われるようになります。

また、家庭内で親が忙しさやストレスから子どもとのコミュニケーションを取る時間が減ると、子どもは「自分は親にとって重要ではないのかもしれない」と感じることがあります。親が一生懸命働いて家族を支えていることは子どもも理解していますが、それでも「自分が受け入れられていない」と感じる環境は、子どもにとって深い孤独感を生む要因となります。

自信を育む家庭環境を作るために

では、親としてどのような家庭環境を作れば、子どもの自信を育むことができるのでしょうか。ここで重要なのは、「子どもが自分は大切にされている」と感じられるような接し方を心がけることです。以下に、実践的な方法をいくつか挙げます。

1. ありのままの子どもを受け入れる

子どもが失敗したり、間違えたりしたときに、それを責めるのではなく受け入れる姿勢を見せることが大切です。例えば、テストの点数が悪かったとき、「なんでこんな点数なの?」と責めるのではなく、「次はどうすれば良くなるか一緒に考えよう」と建設的な話し合いをすることで、子どもは「自分の努力を認めてもらえている」と感じます。

2. 比較ではなく、その子自身を見つめる

兄弟姉妹や同級生と子どもを比較するのではなく、子ども自身の成長に目を向けることが重要です。例えば、「あなたは〇〇が得意だね」とその子の長所に焦点を当てることで、「自分には良いところがある」と思えるようになります。

3. 子どもの話をしっかり聞く

忙しい日々の中でも、子どもの話に耳を傾ける時間を作ることは、子どもが「自分は親にとって重要な存在だ」と感じるために必要不可欠です。たとえ短い時間でも、テレビやスマートフォンを一旦手放して、子どもの目を見て話を聞くことが効果的です。

4. 肯定的なフィードバックを与える

子どもが何かに挑戦したり、小さな成功を収めたときには、「すごいね」「よく頑張ったね」と肯定的なフィードバックを与えましょう。このような言葉をかけることで、子どもは自分の行動に自信を持てるようになります。

5. 家庭内で安心できる雰囲気を作る

家庭は子どもにとって「安全基地」であるべき場所です。親が子どもの存在を否定せず、安心して過ごせる雰囲気を作ることが、子どもの心を支える土台となります。


第3章:親子の対話が育む「自信」:具体的なコミュニケーション方法

不登校の子どもが自分を否定する気持ちから抜け出し、自信を少しずつ取り戻すには、親子の対話が非常に重要です。ここでは、具体的にどのように子どもと向き合い、対話を深めていけばよいのかを、実例を交えて考えていきます。

対話の基本:否定せず、受け止める

不登校の子どもとの会話で最も大切なのは、「否定しない」ことです。子どもは学校に行けない自分をすでに責めている場合が多く、そこにさらに親からの否定的な言葉が重なると、心の逃げ場を失ってしまいます。子どもにとって、親は最後の味方であってほしいのです。

例えば、こんな会話を想像してみてください。

子ども:「学校に行きたくない。」
親:「なんで行かないの?そんなことじゃダメだよ。」

この親の言葉には、愛情が含まれているかもしれませんが、子どもにとっては「自分の気持ちを否定された」と感じる可能性が高いです。子どもは、親が自分の本音を理解してくれないと感じると、心を閉ざしてしまいます。

一方で、次のような対応を取るとどうでしょうか。

子ども:「学校に行きたくない。」
親:「そうか。学校が嫌だと思うくらい辛いんだね。」

この言葉には、子どもの感情をそのまま受け止める姿勢が含まれています。親が否定せずに子どもの言葉をそのまま受け止めることで、子どもは「自分の気持ちは大丈夫なんだ」「この人は話を聞いてくれる」と感じ、次の言葉を話しやすくなります。こうした小さな積み重ねが、子どもとの信頼関係を深め、自信を回復する土台となるのです。


傾聴の力:子どもの言葉を引き出す

不登校の子どもたちと接する中で感じるのは、彼らが自分の気持ちを言葉にすることの難しさです。彼らは「どうせ話しても分かってもらえない」と思っていたり、「自分の気持ちをどう表現すればいいのか分からない」と感じていたりします。そのため、親としては、子どもの言葉を引き出すための工夫が必要です。

1. 子どものペースに合わせる

子どもが何かを話し始めたら、途中で口を挟まず、最後まで聞くことを心がけましょう。例えば、子どもが「友達に嫌なことを言われた」と話したとき、すぐに「どんなこと?それでどうしたの?」と矢継ぎ早に質問すると、子どもはプレッシャーを感じてしまうことがあります。子どもの話のペースに合わせ、「そっか、それは嫌だったね」と共感を示すだけでも十分です。

2. 言葉に詰まったときは手助けをする

子どもが自分の気持ちを言葉にできないとき、「それって悲しい気持ちだった?それとも怒りの方が強かった?」といった具合に、いくつかの選択肢を与えることで、子どもの感情を整理する手助けができます。無理に言葉を引き出そうとせず、「話したいときに話してくれていいよ」と伝えることで、安心感を与えることも大切です。

3. 身近な話題から始める

「学校のことは話したくない」と感じている子どもには、まず日常の些細な話題から会話を始めるとよいでしょう。例えば、「今日は何時に起きたの?」「最近、好きなアニメとかある?」といった軽い質問がきっかけで、少しずつ心を開いてくれることがあります。子どもが安心して話せる場を作ることが、深い話題に進むための第一歩です。


③「解決」を急がない姿勢の重要性

親は子どもの不登校を「何とかしなければ」と考えがちです。それ自体は親として自然な感情ですが、解決を急ぐあまり、子どもに「早く学校に戻ることが正しい」とプレッシャーをかけてしまうことがあります。不登校の解決には、何よりも時間が必要です。焦らずに子どもを見守り、ゆっくりと変化を待つ姿勢を持つことが大切です。

例えば、ある中学生の男の子は、親が「いつになったら学校に行けるの?」と毎日尋ねてくることが負担になり、部屋に閉じこもってしまいました。しかし、親が「学校のことは気にしなくていいから、まずは一緒にご飯を食べよう」と声をかけるようになってから、少しずつリビングに出てくるようになりました。このケースでは、親が「学校に行くこと」ではなく「家庭内での安心感」を優先したことが功を奏したのです。


このように、親子の対話は子どもが自信を回復するための重要な鍵です。否定せずに受け止め、子どものペースに合わせて話を聞くことで、子どもは「自分の気持ちは大丈夫なんだ」と感じられるようになります。解決を急がず、子どもが話しやすい環境を作ることが、不登校という問題を乗り越える第一歩となります。

第4章:不登校期間中に家庭でできる具体的な取り組み

不登校の子どもにとって、家庭は最も安心できる場所であると同時に、自分を取り戻すための再出発の場でもあります。不登校期間中、親としてどのように家庭で子どもと向き合い、サポートを続けていけばよいのでしょうか。この章では、不登校期間中に家庭で実践できる具体的な取り組みについて詳しくお伝えします。


日常生活のリズムを整える

不登校が続くと、子どもが夜更かしをしたり昼夜逆転の生活に陥ったりすることがあります。しかし、生活リズムの乱れは、心身の健康に影響を及ぼすだけでなく、気持ちの不安定さを助長することがあります。家庭でまず心がけるべきは、無理のない範囲で日常生活のリズムを整えることです。

例えば、朝起きる時間を親が少しずつ調整していくことで、自然と朝型の生活へと戻していくことができます。ただし、「明日から早起きしなさい」というように一気に変えようとするのは逆効果です。子ども自身のペースを尊重しながら、「今日は昨日より30分だけ早く起きてみよう」と小さな目標を立てると良いでしょう。また、朝起きたときに「おはよう」と笑顔で声をかけることも、子どもの気持ちにポジティブな影響を与えます。

さらに、朝食や昼食を一緒に取ることは、親子のつながりを感じられる大切な時間です。食事の場をリラックスした雰囲気に保ち、学校や将来の話題を避けながら、子どもの好きな話題で会話を楽しむことで、家庭が安心できる居場所となります。


子どもが好きなことを応援する

不登校期間中、子どもが何か好きなことや興味を持つことに集中できる時間を与えることは、自己肯定感を回復させる上で非常に効果的です。「学校に行かないのだから勉強をしなければ」というプレッシャーをかけるよりも、まずは子どもが心から楽しめる活動を見つけ、それを応援する姿勢を持ちましょう。

例えば、ゲームやアニメが好きな子どもに対して、「そんなことばかりしていてはいけない」と否定するのではなく、「どんなところが面白いの?」と興味を持って話を聞いてみるのも一つの方法です。こうした会話の中で、子どもの趣味や興味を共有することで、親子の絆が深まり、子どもは「自分が好きなことを親が認めてくれる」と感じられるようになります。

ある不登校の男の子は、絵を描くことが好きでした。最初は親に見せることを恥ずかしがっていましたが、親が「見せてくれてありがとう。すごく上手だね」と言葉をかけ続けた結果、彼は次第に自信を持つようになり、イラストをSNSに投稿するようになりました。最終的には、同じ趣味を持つ友達とつながり、自ら外の世界に目を向け始めたのです。このように、子どもの好きなことを尊重する姿勢が、新たな人間関係や活動へのきっかけになることもあります。


学校との関係を保つ工夫

不登校期間中であっても、学校とのつながりを完全に断ち切るのは避けたほうが良いです。ただし、子どもにとって負担にならない形で、学校と適度な距離を保ちながら関係を続けることが大切です。

例えば、定期的に担任の先生と連絡を取り、学校でのイベント情報や授業の進捗状況を共有してもらうことが考えられます。ただし、この情報を子どもに無理に伝える必要はありません。子どもが興味を示したときに、自然な形で話題を提供するのが理想的です。

また、学校に直接足を運ぶことが難しい場合でも、オンライン授業やビデオメッセージなどを活用して、学校の雰囲気を少しずつ感じられる機会を作ることも効果的です。特に最近では、不登校の子どもをサポートするためのオンライン学習ツールや相談窓口が増えてきています。親がこうしたリソースを積極的に調べ、子どもに選択肢を提示することで、新たな一歩を踏み出す手助けができるでしょう。


親自身の心のケアも忘れずに

不登校の問題に直面している親御さんは、時に大きな不安や孤独感を抱えることがあります。子どもを支えようとする一方で、自分の心を置き去りにしてしまうことも少なくありません。しかし、親が心身の健康を保つことは、子どもを支える上で不可欠です。

親自身がリフレッシュするための時間を持つことや、同じ悩みを抱える親同士のコミュニティに参加することを検討してみてください。例えば、不登校の子どもを持つ親の会やオンラインフォーラムでは、共感し合いながら具体的なアドバイスを得ることができる場合があります。

また、専門家のカウンセリングを受けることも有効です。親が安心して話せる場を持つことで、子どもの問題に対しても冷静に向き合えるようになるのです。


最後に

不登校期間中は、子どもだけでなく、親にとっても試練の時間です。しかし、家庭が安心できる場所であり続けることで、子どもは少しずつ自信を取り戻し、未来に向けた一歩を踏み出す準備を整えることができます。生活リズムの見直し、子どもの興味を尊重する姿勢、学校との適切な距離感の保ち方など、親が日々できる取り組みを続けることで、不登校の問題を乗り越える可能性が広がります。

ToCo(トーコ)株式会社について

私たちToCoは、平均15日で再登校まで支援するにサービスを提供しています。代表自身の経験をもとに、不登校に悩むご家庭が抱える対応の難しさ、登校が断続的になりやすい課題を解決するため、このサービスを立ち上げました。

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